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海外に行きたいけど人見知りだし不安
海外在住だけど友達がいなくて寂しい
異文化に馴染めるか心配
近年、留学や駐在、移住など、海外に住む日本の人が増えていますね。海外で、貴重な経験をしている人も多いことでしょう。
でも、もしかしたら、
「海外に行きたいけど、陰キャだから、新しい環境に適応できないかも」
「海外で生活してるけど引きこもり状態で、早く日本に帰りたい……」
「駐在先の国の文化にどうしてもなじめない……」
と、ストレスを感じている人もいるかもしれません。
勝手なイメージだけど、海外って陽キャが多くて、疲れそう……。
この記事では、約4年の海外在住経験のあるてんとう虫太郎が、海外生活に向かない人の特徴を深掘りしていきます。
これを読めば、次のことが期待できます。
- 海外に向かない人の特徴を知り、適応能力を高めるコツがわかる
- 滞在国の文化に興味が持てる
- 少しの心がけで積極的に行動を起こせるようになる
楽しい海外生活を送るには、適応力の高い人をお手本にしよう。
海外に向かない人の特徴と対策
留学や、海外生活に向いていない人の特徴は、以下の7つです。
① 他の国の人に対して偏見を持つ人
自分と異なる習慣や考え方を否定したり、見下したりする人は、日本人だけでなく、外国の人とも友達になることができません。
僕が通っていた学校には、アメリカ人だけじゃなくて、外国からの学生もたくさんいたんだ。その多くは、国の事情で移民として渡米してきた人たちだったんだけど、同じ学校の日本人の中には、裏でその国の言語をバカにしてる人がいたんだよね。
日本語で悪口を言ってても、相手にはそれとなくネガティブな態度が伝わっちゃうもんなんだ。
そんな光景を見て、ほんとに残念な気持ちになったよ。
日本語で他の国の人の悪口を言うのは、絶対にNGだよね。
偏見は、無知から生まれることが多いです。
自分とは違うバックグラウンドの相手に対して興味を持って接してみると、きっと違った世界が見えるはずです。
対策:異なるバックグラウンドの人を全否定しないで興味を持つ!
② 内向的で大人しい人
内向的で大人しい人は、決して短所ではなく、長所でもあります。
でも、積極性を重んじる海外では、残念ながら損をすることが多いのも事実です。
アメリカにいた時、同じ英語のクラスに、ブラジルから来たコミュ力抜群の生徒がいたんだ。渡米したばかりの僕は、気の利いたことも言えなくて、先生の評価もイマイチだったんだけど、彼はクラスに遅刻してきても、ウィンクしたり、勉強の取り組みを華麗にアピールして、先生からの評価はめちゃくちゃ高かったんだよね。
まあ、こういうひいきはどこでもあるのかもしれないけど、アピールが得意な「陽キャ」は特に欧米では有利だなって思ったよ。
ただ、自己表現が大事だってことは痛いほど分かったけど、僕は今でもウィンクはできないし、多分一生できないと思うな……。
「内向的」「外交的」、あるいは「おしゃべり」「寡黙」というのは、生まれ持った気質が大きいです。無理にその根本を変えようとすると、メンタルをやられてしまうかもしれません。
自分の性格をしっかり認めて、まずはできることをしていきましょう。
例えば、自己アピールが『1』の人が、『3』や『4』まで出来るようになると、全開の『10』には達しなくても、かなりの効果が期待できます。
内向的な人は聞き上手の人が多く、一生懸命に相手の会話を聞くことができます。
そして余計なことをペラペラしゃべらないので、相手からとても信頼されます。
じっくり相手の話を聞くことで、リスニング力も上がることでしょう。
対策:内向的な人にも長所はたくさんある!ということを認めつつ、アピール力を磨いていく!
③ 社交的な人
社交的な人は、内向的な人より、コミュニケーションが上手く、友達も多くできるでしょう。だから、楽しい海外生活を送れる可能性が高いです。
これは、生まれ持った、かなり得な性格だと思います。ただ、その社交性ゆえに、落とし穴があるかもしれません。
僕が通ってた海外の大学には、当時、日本からの留学生がたくさん来てたんだ、語学研修の目的でね。
中には、国内じゃ絶対知り合えないような面白いバックグラウンドの人や、個性的な人もいてさ。そのせいか、社交的な人たちは、日本から来た面白い人たちとの交流や人脈作りに全力を注いで、日本人同士で固まっちゃったんだよね。
そして、日本語ばかり話す環境になってしまったんだ。
でも後に、周りが日本人だけになっている、ということに危機感を持って、他の国の人たちとの交流にシフトしていった人もいました。
どちらにしても、社交的な人には柔軟性がある人が多いので、自分で気が付いて、英語の環境に身を置こう、という意志があれば、おのずと良い方向に進んでいくことでしょう。
対策:社交的な人は柔軟性を武器にして、国籍問わず人脈を広げてみる!
④ 現地の言葉を学ぶ努力をしない人
海外に住んでいれば、さすがに少しは現地の言葉を学ぶ機会もありそうですよね。
でも中には、一切の勉強を放棄してしまう人もいます。
昔、アメリカの語学学校に8年以上通っている人に会ったことがあるんだけど、その人は語学力が伸びなくて大学に入れなかったみたい。
実家が裕福でいい車を乗り回していたから、経済的には困ってなかったのかもしれないけど、まだ10代だった当時の僕にはすごく衝撃的だったよ。
余計なお世話だけど、今考えても、ホントにもったいないなと思う。
ちなみに、大学の入学を目的とした場合、語学学校の在籍の目処は、個人差はありますが、きちんと努力して学ぶ人だと、半年から1年くらい、さらに多くても2年くらいでしょう。
学校に通っているだけで、全く努力をしないと、英語力は伸びません。
日本に帰りたくても帰国できない、現地に溶け込むこともできない、という負のループにはまってしまいます。
上のケースとは少し違いますが、学生ではなく、家族の都合で移住した主婦の方など、20年以上アメリカに在住していても、英語ができなかったりする方もいました。
生活拠点が家庭と日本のコミュニティなので、もはや英語は必要ないのかもしれません。チャイナタウンに住んでいる中国の方や、スペイン語コミュニティで生活している方なども、これと似ていますね。
究極的には、学生でない限り語学の勉強は必須ではなく、本人が必要に迫られて行うもので、他人がそのことをとやかく言うのは余計なお世話です。
ただし、もしその国になじめず悩んでいるなら、その国の言語を学ぶことで、より深くその国の文化に触れ、生活が豊かになるはずです。
まずは、基本の日常会話を学んで、レストランやお店などで使うことから始めてみましょう。
対策:滞在している国の言葉で日常会話ができるように勉強しよう!
語学学校に行くと、色々な国の友達も増えるし一石二鳥だね!
⑤ 変化を嫌う人
海外居住者でも、常に馴染みのレストランだけで食事したり、日本のお店だけで買い物する人が一定数います。
現地の食べ物に挑戦したり、新しい店を開拓しないのでは、新しい発見ができず、すぐに飽きてしまいますよね。
海外では、外食しても、量が多いだけで日本人の口に合う料理が出てこないから、やっぱり日本食が恋しくなっちゃうんだよね。
車で旅行したとき、日本人が誰もいないような田舎の街の日本食レストランに「大丈夫かな」とドキドキしながら入ったんだけど、案の定、味噌汁に謎の具が入ってたりして、日本人には考えられないような料理が出てきたんだ。
でも、そういう体験が、今でもいい思い出になっているんだから、不思議だよね。
今は、多くの場所でレストランの情報が動画や画像と共に入手できるので、情報を頼りに、臆せずローカルフードを試してみましょう。
口コミのないところでも、少しでも気になる場所があれば、チャレンジしてみましょう。毎回当たりとは限りませんが、きっと、話のネタになるような楽しい経験ができるはずです。
ただくれぐれも、危ない場所には、注意してくださいね。
たとえ小さなことでも新しい発見があると、ワクワクするね!
対策:自分のルーティンを見直して、新しい変化を取り入れてみる!
⑥ 不安やストレスに弱い人
海外は、日本に比べて治安の悪いところも多いので、不安になったり、ストレスで、メンタルが落ちてしまう人もいます。
そんな人は、下記のようなことを試してみましょう。
・多少家賃が高くても、治安の良いエリアに住む
・心配な人は、日本人が多い地域に家を探すのがオススメ
・友人や家族とマメに連絡を取る
・激しく落ち込んだ時は、カウンセラーに相談する
住居に関しては、最新のエリア情報を入手することが重要!
僕が昔住んでいた地域は、割と治安が良かったんだけど、ある時期を境に住民の層が変わってしまった。
今は治安が悪化してしまったから、もし今住むとしたら、別のエリアに住むと思う。
これから留学や海外居住をする人は、頼りになる留学アドバイザーや、居住先の友人、知人などのサポートを得て、事前に現地の情報を集めておきましょう。
相談できる友達の存在は、心強い味方だね!
対策:周囲のサポートを得て事前に準備すれば、不安は減らすことができる!
⑦ 経済的に余裕がない人
事前に滞在国での就職先が決まっていて収入源を確保できていれば、少しは安心ですよね。
でも、そうではない場合の海外移住は、常に経済的な不安がつきまといます。
近年の円安や物価高の影響で、予想以上の出費がかさむ可能性があるため、見切り発車で渡航するのは避けた方が良いでしょう。
不安定な為替相場の影響で急激な円安に見舞われることもあるので、
資金がある程度貯まるまで渡航を控えるのも一つの策です。
もし家族の資金援助で渡航費用を賄う場合は、事前にしっかりと話し合いをした上で計画しましょう。
姪っ子が英語の勉強のためにオーストラリアの大学に行きたいって言い出して、姉が学費を調べたんだ。そしたら、1年間の費用が少なく見積もっても500万円以上かかるってわかったから、頭を抱えてたよ。
下の子もいるから、さすがに姉の夫も反対して、結局留学の話はなくなったみたいだけどね。
対策:海外生活の費用の捻出には、長期的な資金計画と家計管理で乗り切ろう!
自分の短所を長所に変えて、海外で成長しよう!
異文化に適応するためには、自分のマインドを変えなければならない場面も多いでしょう。
でもそれは自分の全てを否定する、という意味ではありません。
自分自身の性格を受け入れよう!
諸説ありますが、これまでの研究によると、性格の一部は遺伝的要因の影響を受けていることが分かっています。そのため、基本的な性格傾向は変えにくいと考えられます。
だから私たちは、自分の性格を根本から変えようと過度に悩まず、受け入れる必要があると言えます。
『みんな違って、みんないい』
自分らしさを武器に海外を満喫!
この記事の読者には、自分が海外生活に向かないかもしれないという不安を抱えている人もいるかもしれません。
しかし、逆に自分の弱みを知ることで、それを強みに変えていくことができるはずです。
- 異文化に偏見を持つ人⇨自分の文化に誇りを持っている
- 内向的で大人しい人⇨思考力が深く、感情が穏やかで共感力がある
- 社交的な人⇨コミュニケーション能力が高く、適応力が高い
- 現地の言葉を学ぶ努力をしない人⇨言語学習以外の専門スキル習得に時間を使い、重宝される可能性を秘めている
- 変化を嫌う人⇨リスク管理が得意で、海外で危険に遭いにくい
- 不安やストレスに弱い人⇨他者に対して寛容で、困っている人を支える力がある
- 経済的に余裕がない人⇨限られた資源で創意工夫できる、忍耐力がある
人の短所と長所は表裏一体なんだね!
まとめ:どんな人でも海外生活を充実させることができる!
この記事では、海外生活に向かない人の特徴と、その対策について解説しました。
結論は、どんな人も実りある海外生活を送る可能性を持っている、ということです。
・人見知りで海外渡航が不安な人は、意識してアピールすることを心がけると、良いスタートを切ることができます。
・海外で友達ができなくて寂しい人は、周りの人に助けを求めたり、その国の言葉を学ぶことで、現状を打開できるでしょう。
・異文化に馴染めない人は、「自分には合わない」と決めつけず、まずはトライする心構えを持てば、海外生活が楽しくなります。
留学や海外移住は、外交的で適応力が高い人だけのものだと思われがちですが、そんなことは決してありません。
人には色々なタイプがいて、社交的な人が必要とされる場面もあれば、内向的な人が重宝される場面もあります。
「適材適所」は、日本だけの言葉ではなく、全世界で普遍の表現です。
海外にこれから行く人、すでに海外で暮らしている人、悩んだ時には、試行錯誤を繰り返して、ぜひ自分の居場所を見つけてくださいね。
きっとその過程で、新しい出会いが待っていることでしょう!
この記事が少しでもお役に立てば、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!