【サンプル問題あり】英語学習初心者にCASECがおすすめな８つの理由

てんとう虫ブログ Englishへ、ようこそ！

このブログでは、英語の学びなおしをする人に役立つ記事を発信しています。

今年こそは英語の勉強にチャレンジするぞ！と思いながら、下記のような理由から、なかなか踏み出せない人も多いかもしれません。

• むずかしいのはニガテ
• 記憶力が悪くておぼえられない
• ビジネス英語とかTOEICとか、敷居が高くて無理。
• もう若くないから・・・
  

＊下記のような読者に向けて、記事を書いています。

●これから英語を学び直す大人
●中学生レベルの英語力の人
●過去に英語に挫折して嫌いになってしまった人
●勉強に自信がないから、自分のペースでゆっくり進めたい人
●勉強が全体的にニガテで、何から手を付けていいかわからない人

⇒この記事を読むことで、CASEC（キャセック）の受験が、なぜ英語初心者にオススメなのかが理解でき、受験に前向きな気持ちになれます。

英語コミュニケーション能力判定テスト (CASEC) とは?

CASEC（キャセック）は、Computerized Assessment System for English Communicationの略で、オンライン
受験型の、英語コミュニケーション能力判定テストのことです。受験者の英語のレベルに応じて、0点から1000点の範囲で判定されます。CASECは、TOEICや英検と一定の相関関係があるので、このテストを受けることで、TOEICや英検の目安がわかります。

このテストには、IRT（項目応答理論）に基づいたCAT（コンピュータ適応型テストシステム）が用いられています。CATとは、受験者の解答の正解・不正解によって次の問題の難易度を変化させていくシステムです。これにより、従来のペーパーテストに比べ短時間で、正確な能力測定が可能となりました。 CATは、問題をランダムに出題するタイプのコンピュータテストとは違い、TOEIC(R) L&Rテストや英検(R)などの資格試験と同等に高い測定精度を持っています。

CASEC基本情報

運営元	株式会社教育測定研究所（開発・運営）
受験日	24時間・365日（試験時間の平均：約40～50分）
受験料	3,667円（税込）
支払方法	クレジットカード、コンビニ払い
申し込みの流れ	CASECの公式サイトから登録 ⇒支払い ⇒支払い完了後、すぐに受験開始（クレジットカード支払いの場合）
対象の受験者	中学生レベルの英語からビジネス英語上級レベルまで（おそらく英検4級～英検準1級くらい）
有効期限	有（2年）
推奨ブラウザ	Google Chrome / Microsoft Edge ※（2023年11月10日現在）　CASEC for businessを最新のMacOS14、14.1において、Safariブラウザにて受験されようとした際、環境チェックはすべてOKとなりますが、受験へ進めない状況なので、サイトにて要確認。

受験者数は年々増加

2001年に始まってから、受験者は着々と増え、累計で304万人が受験をしています。（2023年3月末現在）そして、今後も、受験のしやすさから、右肩上がりに受験者数が増加していくことが予想されます。

引用元: CASEC公式サイト

様々な企業や団体で導入

CASECは、個人受験だけでなく、団体での受験も可能なので、多くの企業や学校でも、積極的に導入されています。

例えば、企業では、社内の人材育成の指標に使われたり、大学では、英語クラスの編成などの目的で、CASECが積極的に採用されています。

その理由は、何といっても、短い時間で英検やTOEICなどと同じような、正確な結果が得られるからでしょう。

CASECを導入している企業や団体（2022年3月末現在）
＊CASEC公式ホームページより引用

企業
株式会社イーオン、鹿島建設株式会社、第一生命保険株式会社、ファイザー株式会社、株式会社ファーストリテイリング、 本田技研工業株式会社、三菱商事株式会社、楽天株式会社　他　計1,285社（順不同）

大学・短大
愛知県立大学、学習院大学、関西大学、京都大学、国士舘大学、淑徳大学、昭和女子大学、玉川大学、電気通信大学、長野県看護大学、 武蔵野美術大学、立命館大学 、早稲田大学　他　計296校（順不同）

引用元: CASEC公式サイト

各セクションの概要とサンプル問題

CASECの公開しているサンプル問題を元に、同じような問題作成して載せてみました。

テストの性質上、出される問題は、個々のレベルによって違うため、必ずしもこのサンプルと同じ難易度の問題が出題されないかもしれませんが、受験前に傾向が知りたい方は、参考にしてみてくださいね。

セクション１

セクション1
コミュニケーションに不可欠な「語彙 (Vocabulary) の知識」

画面に表示される英文を読み、空所にあてはまる「最も適切だと思われる単語」を４つの選択肢の中から選んで解答する。

問題形式	空所補充
解答形式	四肢択一
問題数	16問
配点	250点
解答時間	60秒/問

セクション２

セクション2
コミュニケーションに不可欠な「表現 (set phrase) の知識」

画面に表示されるイラストを参考に表示される英会話文を読み、空所にあてはまる「最も適切だと思われる表現」 を４つの選択肢の中から選んで解答する。

問題形式	空所補充
解答形式	四肢択一
問題数	16問
配点	250点
解答時間	90秒/問

セクション３

セクション3
リスニングでの「大意を把握する能力」

音声で流れるナチュラルスピードの会話・情報を聞き、画面に表示された質問文（Question）に対して「最も適切だと思われる解答」 を４つの選択肢の中から選んで解答する。

問題形式	リスニング
解答形式	四肢択一
問題数	17問
配点	250点
解答時間	60秒/問
音声	1回

セクション４

セクション４
具体情報の「聞き取り能力」

音声で流れるナチュラルスピードの会話・情報を聞き、画面に表示されている「音声と同じ内容の英文の空所にあてはまる単語」を キーボードから入力して解答する。

問題形式	リスニング
解答形式	ディクテーション
問題数	11問
配点	250点
解答時間	120秒/問
音声	3回

CASECをおすすめする８つの理由

ここでは、なぜCASECがおすすめなのかについて、詳しく説明していきます。

自宅で、いつでもテストが受けられる!

CASECは、パソコンさえあれば、24時間３６５日、いつでも自分の好きな時間に受験することができます。子育て中で、外出できない主婦や、学生たちと一緒に受験するのに気おくれしてしまう人など、周りを気にせず、落ち着いて受験できます。

テストの時間が短い!

CASECのテスト所要時間は、約40分〜50分で、英検やTOEICなどより、短い時間で実力を測ることが
できます。

英語検定	所要時間（約）
CASEC（キャセック）	約40～50分
英検1級（1次試験開始から終了まで）	140分
英検準1級（1次試験開始から終了まで）	125分
英検2級　(1次試験開始から終了まで）	110分
英検準2級　(1次試験開始から終了まで）	110分
英検3級	95分
TOEIC (L&R)	120分

CASECなら、夜間でも、スキマ時間でも、さっと受験できるので、大切な休日を潰さなくて大丈夫です!

初級者でも受けやすいシステム！

CASECは、解答の正解・不正解に合わせ、問題の難易度が変わるシステムになっています。個々の実力に合わせた問題が質問されるため、一般的なペーパーテストと比べて、短時間で性格な英語力を測定することができます。何よりも、自分のレベルに全く合わない難しい問題が頻出して、テストのモチベーションが下がることがなくなるので、英語初心者でも、受けやすい試験となっています。

公式試験の中でも、受験料が安い!

受験する学校や応募する企業などから、英検やTOEICスコアの提出が義務付けられているのであれば、仕方ありませんが、もし、自分の英語レベルを正確に測ることが受験の一番の目的なのであれば、受験料が安いに越したことはありません。各英語検定の料金を比べてみると、CASECの受験料が、とてもお財布にやさしい料金設定になっていることが分かります。

英語検定	受験料（税込）＊2024年3月現在
CASEC（キャセック）	￥3,667
英検1級	￥12,500
英検準1級	￥10,500
英検2級	￥9,100
英検準2級	￥8,500
英検3級	￥6,900
TOEIC (L&R)	￥7,810

テストの結果がその場で分かる！

人によっては、会社の社内公募や研修などで、突然英語のレベルを証明するスコアの提出が求められることもあるかもしれません。

定期的に英語検定を受験していれば問題はないのですが、全ての人が、そこまで用意周到に準備しているわけではないでしょう。でも、社会人をやっていると、突然に、英語のスコアの提出が必要、などというシチュエーションは、往々にして起こるものです。その場合は、CASECを活用しましょう！

特に社内レベルであれば、社員の英語力が正確に分かるので、CASECの結果を問題なく受理してくれる会社も多いことと思います。

最悪のケースで、「○○さん、明日までに君の英語力が分かるスコアを提出してくれよ。」と言われても、帰宅後、夜間にさっと受験して、次の日にスコアを提出することが、CASECでは可能です！

TOEICや英検のレベルも把握できる!

TOEIC® L&Rと英検®級合格の目安
CASECを受験すると、参考情報として、試験結果とともに、TOEIC® L&Rスコアと英検の級の目安が表示されます。この目安は、過去のCASEC受験者から取ったアンケートを元に算出されています。自己申告によるものなので、実際とは若干異なる可能性もありますが、算出に当たって、正答数がゼロの受験者などのスコアを除外したり、複数回受験者は、最新の結果のみを採用するなど、データの正確性を高める方法がとられています。CASECは、英語コミュニケーション能力を測定する試験なので、TOEIC® L&Rスコアや英検の級と完全に一致するわけではありませんが、英語力測定の一つの目安として十分に活用できるものとなっています。

TOEIC® L&Rと英検®級合格の目安

引用元: CASEC公式サイト

CEFRの目安
また、CASECでは、CEFR（セファール） の目安も確認することができます。CEFR (Common European Framework of Reference for Languages)とは、ヨーロッパ言語共通参照枠と言われる、外国語能力の国際的な指標です。A1からC2までの６つのレベルで示され、それぞれ具体的な能力が定義されています。

CASECでは、Section 1からSection 3 のスコアとCEFRの目安を以下のように対応させています。

Section１ スコア	Section２ スコア	Section３ スコア	CEFR レベル目安	説明
195 ～ 250	225 ～ 250	225 ～ 250	B2以上	個人的、学術的、職業的な場面で出会う、抽象的および具体的な内容について理解するのに十分な語彙知識がある。
145 ～ 194	165 ～ 224	200 ～ 224	B1	日常生活に関わるほとんどのトピックについてのある程度まとまったやりとりにおいて、全体的なことや詳細情報を理解するのに十分な語彙知識がある。
75 ～ 144	85～164	145 ～ 199	A2	なじみのある状況・トピックにおいて、日常生活上の交流や店でのやりとりを理解するのに十分な語彙知識がある。
0 ～ 74	0 ～ 84	0 ～ 144	A1以下	ごく基本的な表現、自分の背景、差し迫った要求、身近なトピックについて理解するのに十分な語彙知識がある。

なお、Section 4は問題の形式上CEFRとの対応は難しいとの判断から、現段階では対応づけはされていません。

英語学習に役立つ詳しいスコアレポート

英語学習者にとっての、CASEC受験のメリットは、詳細なスコアレポートです。これを見ることで、自分の英語レベルがどのくらいにあるのかが、一目瞭然に分かるので、今後の学習計画が立てやすくなります。

CASECから発行される詳しいスコアレポート

引用元: CASEC公式サイト

また、「CASEC CAN-DO」レポートには、取得したスコアでできる事と、できない事が具体的に記述されているので今後の目標設定に役立てることができ、学習のモチベーションを上げることができます。

CASEC CAN-DO レポート

引用元: CASEC公式サイト

履歴書に記載できる!

CASECは、TOEICや英検ほどの知名度がないので、転職などで、履歴書を書くとき、CASECのスコアを書いていいものか、迷ってしまう方もいるかもしれませんね。結論から言えば、もしTOEICや英検のスコアがなければ、CASECののスコアを記入し、下記のスコアレポートも一緒に添付しましょう。採用担当側で、少なくとも、「この人は英語力がどのくらいあるのか。」ということが、CASECで分かるからです。もし、TOEICや英検のスコア結果を待っている場合は、面接の時に、そのことを伝えてもよいかもしれません。どちらにしても、CASECとTOEICなどの英語検定には相関性が高いことが分かっているので、使わない手はありません。

CASEC Official Score Report

引用元: CASEC公式サイト

なお、CASECから発行される、スカレポート、CASEC CAN-DO、履歴書添付用スコアレポートなどの書類は、全て、日本語でも英語でも、マイページからダウンロードすることができます。外資系企業などへの転職などで、英語の履歴書が必要になっても、使えそうですね。

CASECのデメリット2つ

メリットがたくさんあるCASECですが、若干のデメリットもあります。

テストの対策が立てにくい

CASECは、個人のレベルに合わせて問題が出されるシステムになっているので、CASECに特化した公式の参考書や問題集は、一切販売されていません。そのため、テストの対策が立てにくい、と感じる方もいるかもしれません。

しかし、日頃の英語学習を総合的に行っていけば、CASECのスコアアップにも効果があるはずです。

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スコアの有効期限に限りがある

CASECのスコアの有効期限は2年間となっています。これに対して、英検やTOEICには明確な有効期限の基準はないといわれています。とはいえ、あまり古いスコアでは信憑性が低くなるので、転職の際、履歴書と一緒に2年以内のスコアを提出するように指定してくる企業もあります。

日頃から、CASECでも、英検やTOEICでも、自分の英語力を測るために、定期的に受験する、というサイクルを作っておくのがいいですね。

上級者には不向き

中学生レベルの英語からビジネス英語上級レベルまで、幅広く対応してくれるCASECですが、CEFRレベルのＣ1からC2レベルの力は、正確に測ることができないため、レベル表記の最高が、「B2～上級」となっています。
英検1級レベルの英語力を測るのには、不向きと言えます。

最後に。

CASECは、お手軽で、忙しい人や英語初学者の方々にも、すごくおすすめのテストなので、ぜひ皆さんも、スキマ時間にリラックスした状態で、受験してみてくださいね。

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