てんとう虫ブログ Englishへ、ようこそ!
このブログでは、英語の学びなおしをする人に役立つ記事を発信しています。
今日のトピックは、「助動詞 can」です。
毎日の生活の中で、「できる」「できない」という可能を表現する場面は、たくさんあります。 英語でも、様々な言い方で表現することができますが、その中でも特に重要なのが、「助動詞 can」です。
この記事では、中学校で習った英語を復習、発展させて使いこなせることを目標に、「助動詞 can」の基本的な使い方から、否定文、疑問文について、解説していきます。 例文も用意しているので、英語初心者にとって役立つ内容となっています。
「can」を使った文が使えたら、会話の幅が増えそうだね!
*下記のような読者に向けて、記事を書いています。
●これから英語を学び直す大人
●中学生レベルの英語力の人
●過去に英語に挫折して嫌いになってしまった人
●勉強に自信がないから、自分のペースでゆっくり進めたい人
●勉強が全体的にニガテで、何から手を付けていいかわからない人
⇒ このページを読めば、中学校で学んだ【助動詞 can】のおさらいをすることができます。
それでは、Let’s get started!
(さっそく始めよう!)
英語の助動詞について
英語の助動詞は、単独では文の意味を成さず、他の動詞と一緒に使われます。助動詞を動詞の前に置くことで、その動詞に特別な意味を与えたり、過去、現在、未来などの時制を加えることができます。
助動詞にはたくさんの種類がありますが、特に中学校で学んだ代表的な助動詞には、「can」「must」「may」「will」「might」「could」「should」などがあり、それぞれ異なる意味で使われます。
英語の文法を理解するためには、助動詞の使い方をしっかりと学習することが重要です。
- 🔰助動詞全体の概要を復習したい方はこちら↓
【基礎英文法】中学で習った助動詞を、一覧を使って分かりやすく解説
「助動詞 can」
1の文章では、私がフランス語を話すという事実が端的に述べられているの対し、2の文章では、「助動詞 can」の働きによって、私はフランス語を話すことが可能だという状況が伝わります。
「can」を使った肯定文「~することができる」
「助動詞 can」は動詞の前に置き、そのあとに続く動詞は、必ず原形になります。そして、「助動詞 can」は、「~できる」という、可能・能力を表します。
例文1
I can play basketball.
〈主語〉 + 〈助動詞〉+ 〈動詞の原形〉
(私はバスケットボールができます。)
例文2
She can speak Chinese.
〈主語〉 + 〈助動詞〉+ 〈動詞の原形〉
(彼女は中国語が話せます。)
主語が変わっても、「can」の後は、必ず動詞の原形になります。
I can play basketball. | 可 | 助動詞の後にくる動詞「play」が 原形になっているのでOK。 |
She can plays basketball. | 不可 | 助動詞の後にくる動詞「play」には、三人称単数の 「s」をつけてはいけない。 |
She can play basketball. | 可 | 助動詞の後にくる動詞「play」が 原形になっているのでOK。 |
助動詞の後の動詞には、三単現の「s」は不要だよ!
主語を変えた例文一覧(「can」の肯定文)
主語になる 単語 | 主語と一緒に使う助動詞と動詞 | 意味 | 主語の人称 | 単数/ 複数 | 例文 | 例文の和訳 |
I | can play can speak | 私は | 1人称 | 単数 | I can play basketball. I can speak Chinese. | 私はバスケットボールができます。 私は中国語が話せます。 |
You | can play can speak | あなたは | 2人称 | 単数 | You can play basketball. You can speak Chinese. | あなたはバスケットボールができます。 あなたは中国語が話せます。 |
He/She | can play can speak | 彼/彼女は | 3人称 | 単数 | He (She) can play basketball. He (She) can speak Chinese. | 彼 (彼女) はバスケットボールができます。 彼 (彼女) は中国語が話せます。 |
We | can play can speak | 私たちは | 1人称 | 複数 | We can play basketball. We can speak Chinese. | 私たちはバスケットボールができます。 私たちは中国語が話せます。 |
You | can play can speak | あなたたちは | 2人称 | 複数 | You can play basketball. You can speak Chinese. | あなたたちはバスケットボールができます。 あなたたちは中国語が話せます。 |
They | can play can speak | 彼ら/彼女らは | 3人称 | 複数 | They can play basketball. They can speak Chinese. | 彼ら (彼女ら) はバスケットボールができます。 彼ら (彼女ら) は中国語が話せます。 |
「can」を使った否定文「~することができない」
「助動詞 can」を否定形にする時は、「can」の後に「not」を付けて、「cannot」にします。そして、そのあとに続く動詞は、必ず原形になります。
例文1
I cannot play basketball.
〈主語〉 + 〈助動詞〉+ 〈not〉+ 〈動詞の原形〉
(私はバスケットボールができません。)
「cannot」の短縮形は、「can’t」です。
*特に会話などのカジュアルな場面では、短縮形 can’t の方が、より一般的です。
→ I can’t play basketball.
例文2
She cannot speak Chinese.
〈主語〉 + 〈助動詞〉+ 〈not〉+ 〈動詞の原形〉
(彼女は中国語が話せません。)
「cannot」の短縮形は、「can’t」です。
→ She can’t speak Chinese.
主語にかかわらず、「cannot」、「can’t」のような否定形の場合も、次に続く動詞は、原形になります。
I can’t play basketball. | 可 | 助動詞の後にくる動詞「play」が 原形になっているのでOK。 |
She can’t plays basketball. | 不可 | 助動詞の後にくる動詞「play」には、三人称単数の 「s」をつけてはいけない。 |
She can’t play basketball. | 可 | 助動詞の後にくる動詞「play」が 原形になっているのでOK。 |
主語を変えた例文一覧(「can」の否定文)
主語になる 単語 | 主語と一緒 に使う助動詞と動詞 | 意味 | 主語の 人称 | 単数/ 複数 | 例文 | 例文の和訳 |
I | cannot (can’t) play cannot (can’t) speak | 私は | 1人称 | 単数 | I cannot (can’t) play basketball. I cannot (can’t) speak Chinese. | 私はバスケットボールができません。 私は中国語が話せません。 |
You | cannot (can’t) play cannot (can’t) speak | あなたは | 2人称 | 単数 | You cannot (can’t) play basketball. You cannot (can’t) speak Chinese. | あなたはバスケットボールができません。 あなたは中国語が話せません。 |
He/She | cannot (can’t) play cannot (can’t) speak | 彼/彼女は | 3人称 | 単数 | He (She) cannot (can’t) play basketball. He (She) cannot (can’t) speak Chinese. | 彼 (彼女) はバスケットボールができません。 彼 (彼女) は中国語が話せません。 |
We | cannot (can’t) play cannot (can’t) speak | 私たちは | 1人称 | 複数 | We cannot (can’t) play basketball. We cannot (can’t) speak Chinese. | 私たちはバスケットボールができません。 私たちは中国語が話せません。 |
You | cannot (can’t) play cannot (can’t) speak | あなたたちは | 2人称 | 複数 | You cannot (can’t) play basketball. You cannot (can’t) speak Chinese. | あなたたちはバスケットボールができません。 あなたたちは中国語が話せません。 |
They | cannot (can’t) play cannot (can’t) speak | 彼ら/彼女らは | 3人称 | 複数 | They cannot (can’t) play basketball. They cannot (can’t) speak Chinese. | 彼ら (彼女ら) はバスケットボールができません。 彼ら (彼女ら) は中国語が話せません。 |
「can」を使った疑問文「~することができますか」
「can」の疑問文の時は、主語と入れかえて、「Can」を文頭に置きます。
例文1
You can play basketball.
(あなたはバスケットボールができます。)
この肯定文を疑問文にすると… ↓
Can you play basketball?
(あなたはバスケットボールができますか。)
質問の答えの例は… ↓
Yes, I can.
(はい、できます。)←プレイが可能。
No, I can’t.
(いいえ、できません。)←プレイが不可能。
になります。
例文2
I can use a cellphone.
(私は携帯電話が使えます。)
この肯定文を疑問文にすると… ↓
Can I use a cellphone?
(携帯電話を使ってもいいですか。)
質問の答えの例は… ↓
Yes, you can.
(はい、いいですよ。)←使用が可能。
No, you can’t.
(いいえ、だめです。)←使用不可。
になります。
主語を変えた例文一覧(「can」の疑問文)
主語になる 単語 | 主語と一緒 に使う助動詞と動詞 | 意味 | 主語の 人称 | 単数/ 複数 | 例文 | 例文の 和訳 |
I | Can I play Can I use | 私は | 1人称 | 単数 | Can I play basketball? Can I use a cellphone? | バスケットボールをしていいですか。 携帯電話を使ってもいいですか。 |
You | Can you play Can you use | あなたは | 2人称 | 単数 | Can you play basketball? Can you use a cellphone? | あなたはバスケットボールができますか。 あなたは携帯電話を使えますか。 |
He/She | Can he (she) play Can he (she) use | 彼/彼女は | 3人称 | 単数 | Can he (she) play basketball? Can he (she) use a cellphone? | 彼 (彼女) はバスケットボールができますか。 彼 (彼女) は携帯電話を使えますか。 |
We | Can we play Can we use | 私たちは | 1人称 | 複数 | Can we play basketball? Can we use a cellphone? | 私たちはバスケットボールをしていいですか。 私たちは携帯電話を使ってもいいですか。 |
You | Can you play Can you use | あなたたちは | 2人称 | 複数 | Can you play basketball? Can you use a cellphone? | あなたたちはバスケットボールができますか。 あなたたちは携帯電話を使えますか。 |
They | Can they play Can they use | 彼ら/彼女らは | 3人称 | 複数 | Can they play basketball? Can they use a cellphone? | 彼ら(彼女ら) はバスケットボールができますか。 彼ら(彼女ら) は携帯電話が使えますか。 |
*「can’t」を使った否定文を疑問文にするときも、主語を入れかえて、「Can’t」を文頭に置きます。
「助動詞 can」の複数の意味
助動詞「can」には、複数の意味があります。
「~できる」という基本の用法を使えるようになったら、下記の用法も徐々に使いこなせるように、挑戦してみてください。まずは例文を頭に入れて、少しずつ、言えるようにしていきましょう。
助動詞 | 役割 | 意味 | 例文 |
can | 可能・能力 | 「~できる」 | I can play basketball. (私はバスケットボールができます。) I can play the trumpet. (私はトランペットが吹けます。 |
can | 許可 | 「~してもいい」 | You can ask me anything. (私に何でも聞いてください。) You can use my textbook.(私の教科書使っていいよ。) |
can | 依頼 | 「~してくれますか?」 | Can you call me tonight?(今晩私に電話してくれる?) Can you close the door?(ドアを閉めてくれる?) |
can | 可能性・推測 | 「~かもしれない」 | You can be right, but I’m not sure. (あなたは正しいかもしれないけど、私には確信が持てない。) He can be late.(彼は遅れるかもしれない。) |
can’t | 可能・能力 | 「~できない」 | I can’t play volleyball.(私はバレーボールができません。) I can’t play the violin.(私はバイオリンが弾けません。) |
can’t | 禁止 | 「~してはいけません」 | You can’t park here. (ここに駐車してはいけません。) You can’t eat in the library. (図書館では飲食してはいけません。) |
can’t | 依頼 | 「~できませんか」 | Can’t you be more careful? (もう少し注意してくれませんか?) Can’t you speak louder? (もう少し大きな声で話せませんか?) |
can’t | 可能性の否定 | 「~のはずがない」 | That can’t be the right answer. (それは正解ではないはずだ。) He can’t be happy about this. (彼はこれについて喜んでいるはずがない。) |
同じ文章でも、状況や、文脈によって意味が変わります。
例えば、下記の文章は、1と2の、どちらの意味でも使われます。
Can you play the piano?
- あなたはピアノが弾けますか?(可能)
→ピアノの弾き方を知っているのかを質問している。 - ピアノを弾いてもらえますか?(依頼)
→ピアノが弾けることを知っていて、弾いてもらえるかお願いしている。
Can’t you play tennis?
- あなたはテニスができないのですか?(可能)
→テニスのプレイの仕方を知らないのかを質問している。 - あなたはをテニスをプレイしてはいけないのですか?(許可)
→テニスをすることを許可されていないのかを質問している。
色々と奥が深くて、頭が混乱してきたわ。
そんな時は、まずは、「できる」という意味の「can」を完璧に使えるようにしてみよう!
助動詞について詳しく学びたい方の、おすすめ文法書籍はこちら↓↓↓
🔰無理なく自分のペースで学習できるスタディサプリも、大変質の高い英語アプリです!
オバマ元大統領の ”Yes we can!”
少し前になりますが、2009年から2017年のオバマ元大統領の任期中に、「Yes we can!」というフレーズが流行ったので、よく覚えている方も多いとおもいます。お笑い芸人のノッチさんのものまねも、人気が出ましたね!
ノッチさん、かなり流行ったよね、懐かしい~!
「助動詞 can」について勉強しているので、ぜひオバマ元大統領の演説も、聞いてみましょう!
動画は、シカゴでの、オバマ大統領任期最後のスピーチです。
国民の皆さん。我が国のために尽力することができたことは、自分にとっての生涯の誇りです。
私は決して立ち止まりません。今後は、一人の国民として、人生の残りの日々を、皆さんと共に過ごしていきます。
若者の皆さん、そして若い心を持つ、全ての国民の皆さん。大統領としての最後のお願いがあります。それは就任した8年前にしたのと同じお願いです。
どうか、信じてください。
改革を成すことができるのは、私ではなく、皆さん自身です。
合衆国の独立宣言に書かれている信念を、しっかりと持ち続けて下さい。
奴隷となった人々や奴隷制度廃止を論じた人たちが、秘密裏にささやきながら広めていった理念。
移民や入植者、正義を求めて行進をした人々から歌い継がれた精神。
国外の戦場や月面に星条旗を立てた人々によって再確認された信念。
これからのアメリカに新たな物語をつくっていくすべてのアメリカ国民が抱く、確固たる思い。
"Yes We Can! Yes We Did! Yes We Can!"
ありがとう!皆さんに、そしてアメリカ合衆国に、神のご加護がありますように!
ブログ管理人てんとう虫太郎訳(一部意訳有り)
最後に、ちょっとだけ練習(言いかえてみよう!)
①主語を変える。
(my friendも主語に合わせて変えてみよう。)
- I can go shopping with my friend tomorrow.
- You can go shopping with your friend tomorrow.
- He can go shopping with his friend tomorrow.
- She can go shopping with her friend tomorrow.
- We can go shopping with our friend tomorrow.
- You can go shopping with your friend tomorrow.
- They can go shopping with their friend tomorrow.
②否定文にする。*短縮形の方が、特に会話などでは、より一般的です。
- I cannot (can’t) go shopping with my friend tomorrow.
- You cannot (can’t) go shopping with your friend tomorrow.
- He cannot (can’t) go shopping with his friend tomorrow.
- She cannot (can’t) go shopping with her friend tomorrow.
- We cannot (can’t) go shopping with our friend tomorrow.
- You cannot (can’t) go shopping with your friend tomorrow.
- They cannot (can’t) go shopping with their friend tomorrow.
③疑問文にする。(肯定文)
- Can I go shopping with my friend tomorrow?
- Can you go shopping with your friend tomorrow?
- Can he go shopping with his friend tomorrow?
- Can she go shopping with her friend tomorrow?
- Can we go shopping with our friend tomorrow?
- Can you go shopping with your friend tomorrow?
- Can they go shopping with their friend tomorrow?
④疑問文にする。(否定文)
- Can’t I go shopping with my friend tomorrow?
- Can’t you go shopping with your friend tomorrow?
- Can’t he go shopping with his friend tomorrow?
- Can’t she go shopping with her friend tomorrow?
- Can’t we go shopping with our friend tomorrow?
- Can’t you go shopping with your friend tomorrow?
- Can’t they go shopping with their friend tomorrow?
“go shopping” だけでなく、皆さんの身近な単語、好きな単語をどんどん当てはめて、英文の引き出しを増やしていってくださいね。
自宅で自分の英語力を試してみたい方にはCASECがおすすめです。
この記事が少しでもお役に立てば、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!