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英語が話せないのに留学できるか不安
留学しているのに英語が話せない
英語が伸びずに帰国して留学を後悔
私、来月短期留学するんだよ。
英語はできないけど、すぐにペラペラになれるよね!
留学について多くの人がこのように考えます。
しかし、期待どおりに英語が話せないまま留学から帰国してしまう人が多いのが現実です。
留学で英語力が伸びる人と、伸びない人がいるよ。
この記事では、アメリカで学生生活を経験したてんとう虫太郎が、留学しただけでは英語が話せるようにならない理由を詳しく解説します。
これを読めば、次のことが期待できます。
- 留学に対して、現実的になれる
- 英語力が伸びる留学の心構えがわかる
- 帰国後も英語を継続することで留学の後悔がなくなる
留学についてのよくある誤解4つ
多くの人が留学に対して持っているイメージは、現実とかけ離れていることが多いです。
① 留学すれば自然と語学力が上がる
英語の環境に行けば「その場いるだけで英語ができるようになる」と言われます。
高校生だった僕も、最初はそう信じていたよ。
でも、英語が全くわからないまま編入した現地の高校で、ひたすら座って授業を受けているだけでは、英語は全くできるようになりませんでした。
なぜ、英語圏に行けば、すんなり英語力が伸びる、と期待するのでしょうか。
きっと、小さい時に苦労せずに日本語を話せるようになった体験を思い出して、英語も同じはずだ、と思うからでしょう。
ところで、学習が効果的に行える時期を「臨界期」と呼ぶそうです。
言語の習得にもこの臨界期があって、その時期を過ぎると外国語の習得が難しくなると考えられているようです。
まだ仮説の段階なので、真偽は分からないようです。
でも、この臨界期仮説は当たっていると僕は思うよ。
近所に、同じ時期に渡米した小学3年生の子がいたのですが、すぐにクラスに溶け込み、2年後に帰国する時には、ネイティブのような発音と、生の英語を習得したのを見たからです。
でもすでに10代後半だった自分には、それはほぼ実現不可能なことでした。授業の英語は聞き取れないし、全く頭に入ってこなかったのですから。
だから、こう思います。
現地でネイティブの英語をただ聞き流すだけでは、幼児のように高速で英語をマスターすることはできない
② 留学して現地の生活にすぐに馴染める
これは、運による要素も多いと思います。
ホームステイ先の家族が、面倒見のいい人たちだった場合、たくさん話しかけてくれるので、最高ですね。まるでフルタイムでネイティブ英会話レッスンを受けているような状態です。
でも、こんなことばかりではありません。
絵に描いたような素敵なホストファミリーに当たる確率は、とても低いです。
受け入れ先が、異文化交流ではなく、お金目当てで留学生の受け入れをするファミリーかもしれません。
家庭環境が複雑で、家族とのコミュニケーションが難しいホストかもしれません。
そして大人の場合は、大学や語学学校が斡旋した寮に住むことが多いと思います。
ホストファミリーと違い、寮では相手から一方的に手を差し伸べてくれることはないので、積極的に自分からコミュニケーションを取りに行かないと、馴染むことはむずかしいです。
個人差はありますが、
留学してすぐに新しい生活に馴染むのは、簡単ではない
と言えます。
③ 留学で就職が確実にできる
キャリアアップの就職を目指す場合、その時の経済状況も関係するので、運やタイミングも大きく影響します。
留学先で就職したいと思っても、必ず就労ビザが下りる訳でもありません。
国によっては、特定の職種に就いていないとビザを発給しなかったり、職歴を重視するところも多いので、新卒や、年齢が高い人などは特に、現地での就職は難しいです。
日本で就職する場合でも、100%の保証はありません。
それでも、英語力や専門性を高める努力をする人には、可能性は大きく広がることでしょう。
どちらにしても、留学後の就職には自分ではどうにもならない要因が絡むことがある、ということを肝に念じておくということが大切です。
海外へ行くだけで、キャリアが必ず保証されるというわけではない
④ 留学すれば現地の友人が簡単にできる
「留学すれば、外国から来た自分に対して、みんな親切」
⇩
「向こうから寄ってきて、手取り足取り教えてくれる」
⇩
「だからすぐに現地の人と友達になれる」
⇩
「その結果英語が飛躍的に上達する」
そんな超楽天家なキミ、僕は大好きだよ!
しかし、この幸運ループに入れる確率は、残念ながらかなり低いです。
たまに、日本人が珍しい田舎に行くと、そんなこともあるのかもしれませんが、たいていの人は、一瞬にして期待を裏切られます。
積極性を身につけないと、海外での友達作りは大変
でも、積極的にイベントや課外活動などに参加することで、気の合う友達ができる確率はぐっと高まるでしょう。
留学しても英語が話せない人7つの理由とその対策
ここからは、留学中に語学力が伸び悩んでしまう、具体的な7つの理由を深掘りします。
理由① 具体的な目標がない
「行ってしまえば何とかなるさ」と考えて、具体的な目標や、学習計画を持たずに留学するのはオススメしません。
留学中は、毎日忙しいので、クラスメートやホストファミリーとの交流だけで終わってしまい、気がついたら学習する時間がなく、英語のテストのスコアが全然上がらなかった、ということにもなりかねません。
特に、卒業を目的としないホームステイや語学学校などへの短期の留学の場合は、事前に明確な目標を立てておきましょう。
「TOEIC 800点を目指す」「IELTS 5.5を取る」など、具体的な数字を決めよう!
対策:留学中に達成すべき目標を、数値化して決めておく!
理由② 基礎の英文法が理解できていない
留学前に、最低でも、中学卒業程度の文法を使った文は、頭に叩き込んで、すらすら言えるようにしていきましょう。そうしないと、何も発言できずに終わってしまった、という悲しい結果になりかねません。
大人の学習者が英語を上達させるために、文法の知識は必須です。繰り返しますが、幼児のように、現地に居るだけで勝手に英語力は伸びる、というのは幻想です。
対策:留学前に、最低限でも中学英語の文法は完璧にしておく!
理由③ スケジュールが埋まっている
現地で友達ができると、お出かけなどの誘いが増えて、忙しくなることもあるでしょう。そうすると、机に向かって英語の勉強をする時間がなくなってしまうかもしれません。
そんな時は、事前にスケジュールを立てて勉強する時間帯を決めたり、お誘いを断る際には理由を添えて丁寧に断るなど、少しの工夫をすることで、勉強と社交活動を両立させることができます。
対策:毎日の勉強時間を確保できるようなスケジュールを立てる!
理由④ 知らない単語を放ったらかしにする
海外に住んでいると、町の看板やテレビのCM、新聞の見出しなど、色々な場面で新しい単語を目にします。
この時に、手間をかけて辞書を使って意味を調べるかどうかの日々の選択が、数ヶ月後や1年後に英語が話せるようになるかどうか、の分かれ目になります。
何度も何度も根気よく調べ続けていくと、「この単語、前にも調べたことがある」という瞬間が必ず訪れます。そしてその時に、その単語が自分の中にしっかり定着していきます。
対策:新しい単語やフレーズは、都度調べて覚える習慣をつける!
僕もこの方法で、単語をたくさん覚えたよ。
理由⑤ 授業を上の空で聞いている
留学先の授業、最初は何を言っているのか、全く分からなくて戸惑いますよね。
でも、ぼーっと聞いているのと、集中して聞き取ろうとするのでは、英語の上達に、大きな差が生まれます。
赤ちゃんは、生まれた時から自然に言葉を吸収しますが、大人になると意識的に英語の音声を聞き取ろうとしなければ、リスニング力はなかなか伸びません。
授業の内容が分からないと、集中力が途切れてしまうかもしれませんが、そこは頑張って、聞こえてくる英語の音に耳を傾けてみましょう。
対策:授業はたとえ理解できなくても、集中して聞く!
理由⑥ 日本人とばかりつるんでいる
日本人とばかり過ごすことは良くない、と考える人もいますが、慣れない場所で日本人同士助け合う場面も多いので、もし留学期間が長い場合は、多少は日本人との関わりも必要です。
でも、日本人だけでかたまっていると、英語が全く話せるようにならないので、メリハリが大切です。
実は、日本人との付き合い方は、留学生活で最も難しい課題の一つとも言えます。
もし、日本人との交流を控えたいのであれば、日本人が少ない留学先を選ぶことをおすすめします。
対策:日本人だけで固まるのはやめて、現地の人や、他の国からの留学生との交流を優先する!
理由⑦ スキマ時間に日本語にばかり触れている
世界中どこにいても、日本の動画や映画、ネット記事にアクセスできるので、完全に日本語を避けるのは難しいでしょう。だからといって、スキマ時間に日本語にばかり触れていては、英語が上達しません。
そこで、日本語の使用を制限するルールを決めましょう。
例えば、日本の友人とのSNSでのやり取りは日本語でOK、でも、動画の視聴は日本語のコンテンツを控えて、英語のものだけを視聴する、など。
英語のニュースサイトを購読したり、英語学習に役立つYouTubeチャンネルやPodcastを聴いたりするのもオススメです。
対策:スキマ時間は、積極的に英語の動画やコンテンツを利用する!
日本語のSNSの使用は、必要最低限にしよう。
これら7つの対策を留学生活で実践すれば、英語が話せるようになる確率はぐっと高まります。
ぜひ、実践してみてください。
英語が話せるようになるための心構え
さらに、留学中に押さえておくべき心構えについて、お伝えします。
英語力ゼロの短期留学には異文化体験が有効
英語が全く話せないけど短期留学がしてみたい、という人は、面白い異文化体験ができそうなプログラムを選ぶのがおすすめです。
短期留学の楽しい思い出をきっかけに、「これから英語を勉強してみよう」と英語の学び直しのモチベーションが上がるからです。
短期留学で良い思い出を作って、英語の勉強がんばるぞ!
留学後は新しいスタートと捉える
留学中にある程度正しい努力をしたとしても、期待したほどの英語力は伸びずに帰国する人もいるでしょう。これは、留学前に設定した目標の高さにもよりますし、留学期間の長さにもよるので、人によってまちまちです。
真面目な人ほど、「せっかく高い費用をかけて留学したのに、英語が思ったほど伸びなかった」と悲観的になってしまうパターンが多いようです。
でも、留学で得たものは、語学以外にもたくさんあるはずです。
留学後は新しい章の始まりだと思って、地道に英語の勉強を続けていきましょう。
英語の勉強に終わりはないよ。帰国後は新たなスタート!
適度なプレッシャーを与えるのも効果的
逆に、あまり深く物事を考えず、楽天的な人は、留学中に継続して勉強を続けるために、「TOEICで850点以上取れなければ、帰国ができない。」など、自分でハードルを設定して、モチベーションを上げるのもよいでしょう。
自分に甘いなと思う人は、ここぞとばかりに高い目標をかかげて、自分を奮い立たせて頑張ってみてください。
定期的に英語試験を受ける
留学中も、定期的に自分の英語力を診断してみましょう。海外にいると、なかなか定期試験を受けることがむずかしいのですが、たとえば、CASEC(キャセック)は、自分の部屋にいながら、24時間オンラインで受講ができて、瞬時にスコアが出るので、とてもおすすめです。
私もさっそく受験してみよっと!
〈PR〉自宅で自分の英語力を試してみたい方にはCASECがおすすめです。
まとめ:英語学習は留学後も続く
この記事では、留学で英語が話せない7つの理由とその対策について解説しました。
- 全く英語が話せずに短期留学した人は、今から英語の学び直しをスタートできます。
- 今留学中で悩んでいる人は、上述した7つの対策を意識的に行うことで、状況を改善できるかもしれません。
- 英語が話せないまま帰国して後悔している人は、英語の勉強を継続して自信に変えましょう。
留学は、一つの通過点に過ぎません。
英語の学習は、一生かけてずっと継続していくものです。
帰国後も英語に触れる環境を作り、英語学習を継続していきましょう。
この記事が少しでもお役に立てば、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!