この記事をおすすめする人
仕事で英語を使うことになった人
海外の企業とのやり取りがある人
外資系企業に転職を考えている人

ねえ、「FYI」って何?

これは「For Your Information」の略語で、日本語にすると「参考までに」という意味になるんだ。

ただでさえ英語は難しいのに、略語なんて、意味不明……。

それじゃ、ビジネスでよく使われる英語の略語について、一緒に確認してみよう!
この記事では、外資系勤務経験のあるてんとう虫太郎が、初心者が最低限知っておいた方がいい、ビジネス英語の略語について解説します。
この記事を読めば、ビジネスでよく使われる、基本的なビジネス英語の略語・頭字語のおさらいができます。
英語略語を使うメリットとは?

ビジネスで英語を使う時、略語 (abbreviation)や、頭字語(acronym)が頻繁に使用されます。
ビジネス英語で略語・頭字語が広く使われのは、以下の理由からです。
時間の節約のため
ビジネス環境では時間が重要です。略語、頭字語を使うことで、メッセージを短く簡潔に伝えられるため、短時間で効率よくコニュニケーションをとることができます。
メッセージのやり取りでのミスを減らすため
ビジネスでは、時として瞬時に多くの情報のやり取りが必要です。メッセージを簡略化することで、相手との間に生じる誤解を減らすことができます。
メールや資料を見やすくするため
略語や頭字語を使うことで、メールや資料での文字数を減らし、読みやすくすることができます。
特定の業界内での共通言語
特定の業界や分野では、略語が日常的に使われるため、同じ業界で働く人同士が共通の言語でスムーズに意思疎通できます。

医療業界だと、例えば、
CT:CTスキャン
ER:救急処置室
とかね。
【初心者向け】すぐに使える英語の略語5選

① FYI (For Your Information): 参考までに
「参考までに」「お知らせまでに」といった意味で使われます。例えば、メールや文書で他の人に情報を伝える際によく使用されます。
FYI, tomorrow’s meeting has been rescheduled to 2 PM.
(参考までに、明日の会議は午後2時に変更されましたよ。)
② FAQ (Frequently Asked Questions): よくある質問
「よくある質問」を指し、特定のトピックに関するよく寄せられる質問とその回答をまとめたものです。
Check the FAQ section for common questions.
(FAQセクションでよくある質問を確認してください。)
③ ASAP (As Soon As Possible): できるだけ早く
「できるだけ早く」といった緊急性を表す略語です。仕事上での急務の案件やリクエストに対して使用されます。
Let me know ASAP if there are any problems.
(何か問題があれば、できるだけ早く教えてください。)
④ TBD (To Be Determined): 未定、後日決定予定
「未定」、「後日決定予定」という意味です。
The date for the meeting is TBD.
(会議の日付は、未定です。)
⑤ TBA (To Be Announced): 未定、後日発表予定
「未定」、「後日発表予定」という意味です。
The party venue is TBA. We’ll update you once confirmed.
(パーティーの会場は未定です。確定次第お知らせします。)
プロジェクト管理を効率化!時間に関する英語略語集

⑥ COB (Close of Business): 終業時間
「営業終了」や「業務終了」を指します。通常、その日の業務や取引が終了する時間を示します。
Let me know your feedback by COB tomorrow.
明日の終業時間までにフィードバックを教えてください。)
⑦ ETA (Estimated Time of Arrival): 到着予定時刻
「到着予定時刻」と言う意味です。通常、物理的な移動や配送の際に使われる言葉で、目的地に到着する予想時間を指します。例えば、飛行機、列車、配達の到着予定時刻などです。
The ETA for the delivery is tomorrow morning.
(配送の到着予定時刻は明日の午前中です。)
⑧ ETD (Estimated Time of Departure): 出発予定時刻
ETDは、到着時刻を表すETAに対し「出発予定時刻」を意味します。
The ETD for the flight is 10:30 AM.
(その便の出発予定時刻は午前10時30分です。)
⑨ YTD (Year To Date): 今年度の最初から現在まで
現行のカレンダー年または会計年度の最初の日から現在日までの期間を指します。
Our sales have increased by 15% YTD.
(今年初めから、当社の売上は15%伸びています。)
メールやSNSで使える便利な略語

⑩ CC (Carbon Copy): カーボンコピー
メールを送信する際に、メインの宛先(To)以外にも、内容を共有したい相手にメールを送る機能です。
メールを受け取った全員に、他の受信者のメールアドレスが表示されます。
I’ve cc’d the team on this email for awareness.
(情報共有のため、このメールにチームメンバーをCCしました。)
⑪ BCC (Blind Carbon Copy): 非公開カーボンコピー
メールを送信する際に、メインの宛先(To)以外にも、内容を共有したい相手にメールを送る機能です。
CCと違い、メールを受け取った人に、他の受信者のメールアドレスは表示されません。
This email was sent via BCC.
(このメールはBCCで送信されました。)
⑫ OOO (Out of Office): オフィスを離れている
「オフィスを離れている」という意味で、メールなどで一時的に連絡が取れないことを伝えるときに使われます。
I am currently OOO.
(現在、オフィスを離れております。)
⑬ POC (Point of Contact): 担当者
「担当者、窓口」のことです。異なる企業や組織間で連絡を取る際などに、POCが情報提供や問い合わせの窓口になります。
Please contact our POC, John Smith, for further information.
(詳細については、担当者のジョン・スミスまでお問い合わせください。)
⑭ RSVP (Répondez s’il vous plaît): お返事をお願いします
RSVPは、”Répondez s’il vous plaît”というフランス語の略で、「お返事をお願いします」という意味です。
Please RSVP by December 1st.
(12月1日までにご回答ください。)
会計業務で必須の英語略語

⑮ BS (Balance Sheet): 貸借対照表
日本語では「貸借対照表」と訳されます。BSは、企業の一定時点における財産(資産)、負債、資本といった財務状況を一覧表にしたものです。
Let’s create next year’s budget based on this year’s BS.
(今年の貸借対照表を基に、来期の予算を組んでいきましょう。)
⑯ PL (Profit and Loss statement): 損益計算書
「損益計算書」と訳されます。PLは、企業が一定期間にどれだけの利益を上げたかを示す財務諸表の一つです。
The PL shows the company’s revenue, expenses, and net income.
(損益計算書には、会社の収益、費用、および純利益が示されています。)
⑰ ROI (Return On Investment): 投資利益率
「投資利益率」と訳されます。ROIは、投資によって得られた利益が、投資額に対してどれくらいの割合を占めているかを示す指標です。
Let’s calculate the ROI of this new product.
(この新製品の投資利益率を計算してみましょう。)
⑱ IPO (Initial Public Offering): 新規公開株
「新規公開株」と訳されます。これまで一般の人々が投資できなかった会社の株式を、初めて購入できるようになる機会のことです。
Our company is planning an IPO next year.
(来年、当社は株式を公開する予定です。)
IT業界でよく使う英語略語

⑲ IT (Information Technology): 情報技術
日本語では、「情報技術」と訳されます。ITは、コンピュータやネットワークなどの技術を用いて、情報を収集・処理・伝達・保存する技術の総称です。
We need to upgrade our IT infrastructure.
(私たちのITインフラをアップグレードする必要がある。)
⑳ AI (Artificial Intelligence): 人工知能
AIは、”Artificial Intelligence”の略で、「人工知能」のことです。コンピューターに、人間のように学習したり、判断したり、問題を解決したりする能力を与える技術のことを指します。
AI will create new jobs and opportunities.
(AIは新しい仕事と機会を生み出すでしょう。)
㉑ UI (User Interface): ユーザーインターフェース
「ユーザーインターフェース」のことです。UIは、ユーザー (利用者)とコンピュータやソフトウェアなどとの間の接点、つまり、ユーザーが操作する画面やボタン、メニューなどの総称です。
The website has a very user-friendly UI.
(そのウェブサイトは、ユーザーにとって非常に使い勝手が良いです。)
㉒ VPN (Virtual Private Network): 仮想専用ネットワーク
「仮装専用ネットワーク」のことです。VPNを使うことで、自宅やカフェなど、どこにいても、まるで会社のネットワークに直接接続しているかのように、安全に仕事を行うことができます。
I’m going to connect to the company VPN to access the internal network.
(会社の内部ネットワークにアクセスするために、VPNに接続します。)
役職名などの英語略語

㉓ CEO (Chief Executive Officer): 最高経営責任者
「最高経営責任者」で、企業のトップとして、会社全体の経営戦略を決定し、最終的な責任を負う役職です。
The CEO approved the budget for next year.
(社長が来年の予算を承認しました。)
㉔ CFO (Chief Financial Officer): 最高財務責任者
「最高財務責任者」で、企業の財務戦略を管理し、資金調達や予算編成、財務報告の責任を負う役職です。
Our CFO is working on the annual budget plan.
(当社の最高財務責任者は、来年度予算の策定に当たっております。)
㉕ PM (Project Manager): プロジェクトマネージャー
「プロジェクトマネージャー」の略で、特定のプロジェクトを管理する責任がある担当者を指します。
Our PM will provide updates on the project timeline.
(プロジェクトの時間軸に関する最新情報については、弊社のプロジェクトマネージャーがお伝えします。)
㉖ HR (Human Resources): 人事
人事や人材管理を指します。企業や組織で、採用、トレーニング、給与、福祉など、従業員に関する様々な業務を担当する部門や職務です。
Contact HR for any issues related to employee benefits.
(従業員の福利厚生に関する事柄については、人事部にご連絡ください。)
㉗ PR (Public Relations): 広報
パブリックリレーションズの略で、広報のことです。
Our PR team is preparing the press release.
(我々の広報チームがプレスリリースを準備しています。)
ビジネス取引で使う英語略語

㉘ PO (Purchase Order): 発注書
発注書(Purchase Order)は、買い手の企業や組織が、売り手の業者に物品やサービスを発注をする時に、買い手側が発行する商業上の書類です。
The PO was issued yesterday for the new equipment.
(新しい機器を購入するために、昨日発注書が発行されました。)
㉙ NDA (Non-Disclosure Agreement): 機密保持契約書
「機密保持契約書」 は、機密情報の取り扱いを定める法的文書で、情報の保護を確実にするために交わされます。主に企業間取引や新規プロジェクトで使用されます。
Our company requires all new partners to sign an NDA.
(新規のパートナーとの取引には、機密保持契約が必須です。)
㉚ B2B (Business to Business): 企業間取引
「企業間取引」を表し、特定の製品やサービスが他の企業に提供されるビジネスモデルを指します。
Our company focuses on B2B sales.
(当社は企業間取引を主に行っています)
㉛ B2C (Business to Consumer): 企業と消費者間取引
「企業と消費者間取引」のことで、企業が消費者に対して、製品やサービスを提供するビジネスモデルを指します。
A retail store is a typical example of a B2C business.
(小売店はB2Cビジネスの典型的な例です。)
㉜ OEM (Original Equipment Manufacturer): 相手先商標による製品の生産者
相手先商標による製品の生産者(OEM)とは、製品を自社ブランドでなく、他社ブランドで販売する製造業者のことです。
Our company manufactures OEM parts for various car companies.
(弊社は、様々な自動車会社向けにOEM部品を製造しています。)
業務でよく目にするその他の略語

㉝ SWOT: (スウォット分析)
SWOTは、「強み (Strengths)」、「弱み (Weaknesses)」「機会 (Opportunities)」「脅威 (Threats)」を示す頭字語で、企業やプロジェクトの分析に使用されます。
Let’s do a SWOT analysis before we launch our new project.
(新しいプロジェクトを始める前に、SWOT分析を行いましょう。)
㉞ QC (Quality Control): 品質管理
「品質管理」は、製品やサービスが定められた品質基準を満たしていることを確認するプロセスを指します。
Our team conducts thorough QC checks before releasing any product.
弊社のチームは、すべての製品について発売前に徹底的な品質管理チェックを実施しています。)
㉟ R&D (Research and Development): 研究開発
Research and Developmentの略で、「研究開発」と訳されます。新しい製品やサービスを生み出すために、研究や開発を行うことを指します。
What kind of R&D projects are you working on now?
(現在、どのような研究開発プロジェクトに取り組んでいますか。)
まとめ:英語の略語を活用して、仕事の効率をアップしよう!

略語を覚えれば、新しい職場に行ってもパニックにならずに済むかな……。

職場の先輩に分からないことを気軽に質問してみるのも良いかもね。がんばって!
英語の略語は時間の節約になるだけでなく、円滑なコミュニケーションができるので、グローバルな職場でもスムーズに仕事を進める手助けになります。ぜひ、積極的に活用してビジネススキルをアップさせてくださいね!

この記事が少しでもお役に立てば、 うれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。