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【助動詞 must】完全ガイド!意味や使い方、have to との違いも解説

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この記事をおすすめする人
  • 中学校で習った助動詞 must の復習がしたい
  • must の複数の意味を知りたい
  • must とhave to の使い方が知りたい

この記事では、海外経験のあるてんとう虫太郎が、助動詞 must と have to について詳しく解説します。

これを読めば、次のことが期待できます。

  • 強い義務、推量を表すmust の基本用法がわかる
  • have to と must の違いがわかり、表現が豊かになる
  • must を使った英語の表現が学べる
てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

中学校で習った助動詞 must と have to の復習をしてみよう!

英語の助動詞の基本と使い方

助動詞にはたくさんの種類がありますが、特に中学校で学んだ代表的な助動詞には、「can」「must」「may」「will」「might」「could」「should」などがあり、それぞれ異なる意味で使われます。

must を含む文と含まない文の違い

英語の助動詞は、単独では文の意味を成すことはありませんが、動詞の前に置くことで、その動詞に特別な意味を与えたり、過去、現在、未来などの時制を加えることができます

下記の例文で、助動詞 must の有無を比べてみましょう。

助動詞を含む文と含まない文
  1. I go to the dentist today.
    (私は今日歯医者へ行きます。)
  2. I must go to the dentist today.
    (私は今日歯医者へ行かなければなりません。)

1の文章は「私が今日歯医者へ行く」という事実を述べていますが、2の文章では助動詞 must によって「行かなければならない(義務)」という意味が加わっています。

また、中学英語の復習になりますが、主語にかかわらず、助動詞の後に続く動詞は必ず原形になります。

I must leave early tomorrow.
(私は明日早く出発しなければならない。)
助動詞の後にくる動詞が原形になっているので正しい。
She must leaves early tomorrow.
(彼女は明日早く出発しなければならい。)
不可助動詞の後にくる動詞には、三人称単数の「s」をつけてはいけない。
She must leave early tomorrow.
(彼女は明日早く出発しなければならない。)
助動詞の後にくる動詞が原形になっているので正しい。
てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

三人称単数現在でも「s」は不要!

助動詞を学ぶと、英文法の理解が深まり、正確で豊かな表現ができるようになります。

must の4つの意味を徹底解説

助動詞 must には、主に下記の4つの意味があります。

それぞれの例文を見ていきましょう。

① 〜しなくてはならない (強い義務)

~しなくてはならない (強い義務)

この場合の must~しなくてはならないと訳されます。

肯定文と疑問文の must では、義務を表すことができます。

② 〜してはならない (強い禁止)

~してはならない (強い禁止)

禁止を表す場合は、must not (mustn’t) を使います。

このときは、「~してはならない」という意味になります。

③ 〜にちがいない (強い推量)

~にちがいない (強い推量)

この場合の must は、強い推量を表し、~にちがいないと訳されます。否定文の場合は、~のはずはない」となります。

④ ぜひ〜すべきだ (強い推薦)

ぜひ~すべきだ (強い推薦)

この場合の must は強い推薦を表し、ぜひ~すべきだと訳されます。

must は肯定文で強い推薦を表すために使われますが、疑問文や否定文では強い推薦を表現することは一般的ではありません。

must の使い方一覧

助動詞役割意味例文和訳
must強い義務〜しなくてはならない Ken must study hard for his exams.
Must I go to Sapporo next month?
(ケンは、試験にむけて一生懸命勉強しなくてはならない。)
(私は来月札幌へいかなくてはならないのですか。)
must not強い禁止〜してはならないYou must not forget your passport.
Mustn’t Joe feed his dog onions?
(パスポートを忘れてはいけません。)
(ジョーは犬に玉ねぎを与えてはいけませんか?)
must
must not
強い推量〜にちがいない She must be a professional dancer.
They must not know about our plan.
(彼女はプロのダンサーに違いない。)
(彼らは私たちの計画を知らないはずだ。)
must強い推薦ぜひ〜すべきだYou must try this cake.
He must visit the Central Park when he goes to New York.
(このケーキをぜひ食べてみてください。)
(彼はニューヨークに行ったらセントラルパークを訪れるべきだ。)
るいちゃん
るいちゃん

must は力強いイメージの言葉だね。

have to と don’t have to の意味と使い方

中学生の頃、must と have to はどちらも同じ意味だ、と習った人も多いと思います。

しかし、この2つには違いもあります。

まずは、have to の基本的な意味を復習してみましょう。

① 〜しなくてはならない (have to)

~しなくてはならない (have to)

この場合の have to は〜しなくてはならないと訳され、義務や必要性があることを表します。。

② 〜しなくてもよい (don’t have to)

~しなくてよい (don’t have to)

この場合の don’t have to (doesn’t have to) は〜しなくてもよいと訳され、義務や必要性がないことを表します。

must と have to の違いを比較

must と have to はどちらも「〜しなければならない」という意味ですが、must の方がより強い義務を表し、ニュアンスが異なります。

否定文では、must は強い禁止を表すのに対し、have to は「〜しなくてもよい」という意味になり、禁止は表しません。

この違いを押さえておくことが重要です。

てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

さっそく違いを見てみよう!

肯定文での使い分け

must と have to を使った文 (肯定文)

まず、肯定文を見てみましょう。

上の1と2の例文はどちらも、「私はクライアントに会わなければならない」という義務を表す文になりますが、must はhave to に比べると、強い印象です。

例文1
I must see my client.
(私はクライアントに会わなければならない。)
⇨絶対に会わなければいけないという強い義務

るいちゃん
るいちゃん

緊急トラブル発生!クライアントと会って話さなきゃ!

例文2
I have to see my client.
(私はクライアントに会わなければいけない。)
⇨義務を表しているが、mustほどの強い義務は伝わらない。

るいちゃん
るいちゃん

午後ミーティングがあるから、クライアントと会わなきゃいけないわ。

否定文での使い分け

must と have to を使った文 (否定文)

次に、否定文の場合です。

上の例文1の must not は ~してはいけないという強い禁止を表す意味になりますが、例文2の don’t (doesn’t) have to は~しなくてもいいという意味になります。

例文1
He must not drive tonight.
(彼は今夜運転をするべきではない。)
⇨絶対に運転してはいけないという強い禁止

てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

今夜は視界が悪いから、彼は絶対に運転したらだめだよ。

例文2
He doesn’t have to drive tonight.
(彼は夜運転をしなくてもいい。)
⇨特に運転をしなくてもいい、必須ではない

てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

彼は運転したくなければしなくてもいいさ、僕が運転するから。

must と have to の違い一覧

繰り返しになりますが、must の基本の意味4つは次の通りです。

① 〜しなくてはならない (強い義務)
② 〜してはならない (強い禁止)
③ 〜にちがいない (強い推量)
④ ぜひ〜すべきだ (強い推薦)

この中で、①の「〜しなくてはならない」という義務を表す表現は、have to と同じ意味で使われます。

ただし、musthave to にはニュアンスの違いがあり、must の方が、より強い意志や感情を伴うことが多いです。そのため、must は使う場面によって注意が必要です。

同じ禁止を表す場合でも、have to の方が柔らかい表現になります。よほど強い意志や感情がない限り、have to を使う方が自然で適切です。

さらに、否定文では must not は強い禁止を表すのに対し、don’t have to は「〜しなくてもよい」という意味で、全く異なる意味を持つため、使い分けに注意が必要です。

助動詞意味例文和訳
must (肯定文)
強い義務
(絶対に)〜しなくてはならないI must see my client.
He must drive tonight.
私は(絶対に)クライアントに会わなくてはならない。
彼は(絶対に)今夜運転しなくてはならない。
have to (肯定文)
義務
〜しなくてはならないI have to see my client.
He has to drive tonight.
私はクライアントに会わなくてはならない。
彼は今夜運転しなくてはならない。
must not (否定文)
強い禁止
(絶対に)〜してはならないI must not (mustn’t) see my client.
He must not (mustn’t) drive tonight.
私は(絶対に)クライアントに会ってはならない。
彼は(絶対に)今夜運転してはならない。
have to (否定文)
選択の自由
〜しなくてもよいI don’t have to see my client.
He doesn’t have to drive tonight.
私はクライアントには会わなくてもいい。
彼は今夜運転しなくてもよい。
てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

We don’t have to be perfect, but we must not give up learning English.

るいちゃん
るいちゃん

「完璧じゃなくていいけど、英語の勉強を止めちゃだめ」ってことだね。

過去の推量を表す must have + 過去分詞

must have + 過去分詞の文は、「〜したに違いない」という意味になります。

過去の出来事についての強い推量 を表し、話し手が過去の状況をほぼ確信している場合に使います。

must と must have の比較

must と must have の比較 ①

例文1と例文2の比較

時制
例文1の must の文は、現在の状況を表しています。
例文2の must have + 過去分詞 (been) の文は 過去の状況を表しています。

意味
例文1の must、例文2の must have + 過去分詞 (been) の文は、どちらも強い推量を表しています。

例文1も例文2も、強い推量を表しています。

must と must have の比較 ②

例文1と例文2の比較

時制
例文1の must の文は、現在または未来 の状況を表しています。
例文2の must have + 過去分詞 (finished) の文は 過去の状況を表しています。

意味
例文1の must の文は、強い義務を表しています。
例文2の must have + 過去分詞 (finished) の文は 強い推量を表しています。

例文1は強い義務、例文2は、強い推量を表し、意味が違っています。

るいちゃん
るいちゃん

must have の意味が文によって変わるの、ややこしいなぁ。

てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

そうだよね、でも、色々な例文を読んで、少しずつ乗り越えていこう!

must の名詞用法とその実例

must に動詞をつけて名詞として使う場合があります。

よく使われる表現なので、ぜひ日常会話で自然に使えるようにしましょう!

① must-see (必見の)

This Japanese movie is a must-see.
(この日本映画は必見です。)

② must-do (必ずやるべきこと)

Visiting Chinatown is a must-do in this city.
(この街でチャイナタウンを訪れることは絶対にやるべきことです。)

③ must-read (必読の)

This cartoon is a must-read.
(この漫画は必読です。)

④ must-try (ぜひ試すべき)

The sushi here is a must-try.
(ここの寿司はぜひ試してみるべきです。)

⑤ must-know (知っておくべき)

These are the must-know tips for travelers to Italy.
(これらはイタリアに旅行する人々が知っておくべきポイントです。)

⑥ must-have (必須の)

A good suitcase is a must-have for travel.
(良いスーツケースは旅行には欠かせないものだ。)

るいちゃん
るいちゃん

「絶対買うべきマストアイテムはこれ!」とか言うけど、あれって must-have item のことなんだね。

てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

マストアイテムは和製英語だから通じないよね。

洋楽と名言で学ぶ mustとhave to

The show must go on

英語圏のエンタメ業界でよく使われる慣用句で、直訳すると「幕が上がったら、ショーはどんなことがあっても最後まで続けなくてはならない」という意味です。「あきらめずに最後までやり遂げろ」と、困難に直面している誰かを励ますためにも使われることがよくあります。

クイーンの歌のタイトルにもなっているので、有名ですね。


It had to be you

「It had to be you」は直訳すると「あなたじゃなければだめだった」という意味ですが、1924年に発表された古い曲です。その後、多くのアーティストにカバーされ、時代を超えて歌い継がれています。特に、フランク・シナトラやハリー・コニック・ジュニアのバージョンが有名ですね。

こちらはロッド・スチュワートのバージョンです。



名言で学ぶ must と have to

アルベルト・アインシュタイン (ドイツの物理学者)

”Life is like riding a bicycle. To keep your balance you must keep moving.”
(人生は自転車に乗るようなものだ。バランスを保つためには、常に動き続けなければいけない。)

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア (アメリカの公民権運動指導者)

We must learn to live together as brothers or perish together as fools.”
(私たちは兄弟として共に生きるか、愚か者として共に滅びるかを学ばなければならない。)

ヘレン・ケラー (アメリカの講演家・作家)

The best and most beautiful things in the world cannot be seen or even touched. They must be felt with the heart.”
(世界で一番素晴らしく美しいものは、目に見えたり触れたりすることもできない。心で感じなければいけない。)

トーマス・J・ワトソン (アメリカの起業家)

“To be successful, you have to have your heart in your business, and your business in your heart.”
(成功するためには、ビジネスに心を注ぎ、心の中にビジネスを持たなければならない。)

ジグ・ジグラー (アメリカの作家)

“You don’t have to be great to start, but you have to start to be great.”
(何かを始めるために、偉大である必要はない、しかし偉大になるために、始めるのだ。)


アブドゥル・カラーム (元インドの大統領)  

“You have to dream before your dreams can come true.”
(夢を実現させるためには、まず夢を見なくてはいけない。)

てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

他の名言も、興味があったら探してみてね。

must と have to の理解を深めるオススメ英語教材

英語を学び直す社会人、主婦の人など、時間のない人やお金をかけないで勉強したい人にお勧めの教材を紹介します。

てんとう虫太郎
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てんとう虫太郎
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どちらも、とても良い参考書だよ。
直感的に好きな方を選んでみてね。

まとめ:must と have to の違いを理解して使いこなそう

この記事では主に、must と have to の使い方と、違いについて説明しました。

繰り返しになりますが、must の意味は、下記の4つになります。

① 〜しなくてはならない (強い義務)
② 〜してはならない (強い禁止)
③ 〜にちがいない (強い推量)
④ ぜひ〜すべきだ (強い推薦)

そして、have to と don’t have to の意味は、下記の2つです。

① have to 〜しなくてはならない (義務)
② don’t have to 〜しなくてもよい (選択の自由)

助動詞 must と、have to について学ぶことで、

・must と have to のニュアンスの違いが分かり、会話の幅が広がる
・have to を使って、より丁寧で柔らかい表
現ができる

このような効果が期待できます。

must も have to も日常会話やビジネスシーンでも役立つ単語なので、ぜひ積極的に活用してみてください。

てんとう虫太郎
てんとう虫太郎

この記事が、少しでも役に立ったら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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