てんとう虫ブログ Englishへ、ようこそ!
このブログでは、英語の学びなおしをする人に役立つ記事を発信しています。
今日のトピックは、「助動詞 may」です。
英語学習者にとって、助動詞は時に悩ましい存在です。中でも「May」は、可能性や推量、許可など、色々な意味を持つので、使い分けが難しいと感じられることも多いですね。
この記事では、中学校で習った「助動詞 may」の各用法について解説していきます。例文も記事の中に盛り込んであるので、無理なく「助動詞 may」の使い方を学習していくことができます。
それでは、一緒に、「助動詞 may」を攻略していきましょう!
「助動詞のMay」って、「5月」と同じつづりだったよね。
*下記のような読者に向けて、記事を書いています。
●これから英語を学び直す大人
●中学生レベルの英語力の人
●過去に英語に挫折して嫌いになってしまった人
●勉強に自信がないから、自分のペースでゆっくり進めたい人
●勉強が全体的にニガテで、何から手を付けていいかわからない人
⇒ このページを読めば、中学校で学んだ【助動詞 may】の復習ができ、さらに発展させていくことができます。
それでは、Let’s get started!
(さっそく始めよう!)
英語の助動詞について
英語の助動詞は、単独では文の意味を成すことはありませんが、動詞の前に置くことで、その動詞に特別な意味を与えたり、過去、現在、未来などの時制を加えることができます。
助動詞にはたくさんの種類がありますが、特に中学校で学んだ代表的な助動詞には、「can」「must」「may」「will」「might」「could」「should」などがあり、それぞれ異なる意味や使い方を持っています。
助動詞の使い方をしっかりと学習することで、英文法への理解が深まり、より豊かで正確な英語の表現ができるようになります。
- 助動詞全体の概要を復習したい方はこちら↓
【基礎英文法】中学で習った助動詞を、一覧を使って分かりやすく解説
「助動詞 may」
下記の例文で、助動詞がある場合とない場合を比べてみましょう。
1の文章では、私は今日図書館へ行くという事実が端的に述べられているの対し、2の文章では、「助動詞 may 」の働きによって、私は今日図書館へ行く可能性がある、ということが伝わります。
「may」を使った肯定文 「~かもしれない」
「助動詞 may」は動詞の前に置き、そのあとに続く動詞は、必ず原形になります。
そして、「助動詞 may」は、「~するかもしれない」という、可能性・推測を表します。
I may get up early tomorrow.
〈主語〉 + 〈助動詞〉+ 〈動詞の原形〉
(私は明日早起きするかもしれません。)
He may finish his project by today.
〈主語〉 + 〈助動詞〉+ 〈動詞の原形〉
(彼は今日中にプロジェクトを終わらせるかもしれません。)
主語が変わっても、「may」の後は、必ず動詞の原形になります。
I may get up early tomorrow. | 可 | 助動詞の後にくる動詞「get」が 原形になっているのでOK。 |
She may gets up early tomorrow. | 不可 | 助動詞の後にくる動詞「get」には、三人称単数の 「s」をつけてはいけない。 |
She gets up early tomorrow. | 可 | 動詞「play」に三人称単数の「s」が ついているのでOK! |
助動詞の後の動詞には、三単現の「s」は不要だよ!
主語を変えた文章一覧(「may」の肯定文)
主語になる 単語 | 主語と一緒 に使う助動詞と動詞 | 意味 | 主語の 人称 | 単数/ 複数 | 例文 | 例文の和訳 |
I | may get up may finish | 私は | 1人称 | 単数 | I may get up early tomorrow. I may finish my project by today. | 私は明日早起きするかもしれません。 私は今日中にプロジェクトを終わらせるかもしれません。 |
You | may get up may finish | あなたは | 2人称 | 単数 | You may get up early tomorrow. You may finish your project by today. | あなたは明日早起きするかもしれません。 あなたは今日中にプロジェクトを終わらせるかもしれません。 |
He/She | may get up may finish | 彼/彼女は | 3人称 | 単数 | He (She) may get up early tomorrow. He (She) may finish his (her) project by today. | 彼 (彼女) は明日早起きするかもしれません。 彼 (彼女) は今日中にプロジェクトを終わらせるかもしれません。 |
We | may get up may finish | 私たちは | 1人称 | 複数 | We may get up early tomorrow. We may finish our project by today. | 私たちは明日早起きするかもしれません。 私たちは今日中にプロジェクトを終わらせるかもしれません。 |
You | may get up may finish | あなたたちは | 2人称 | 複数 | You may get up early tomorrow. You may finish your project by today. | あなたたちは明日早起きするかもしれません。 あなたたちは今日中にプロジェクトを終わらせるかもしれません。 |
They | may get up may finish | 彼ら/彼女らは | 3人称 | 複数 | They may get up early tomorrow. They may finish their project by today. | 彼ら (彼女ら)は明日早起きするかもしれません。 彼ら (彼女ら)は今日中にプロジェクトを終わらせるかもしれません。 |
「may」を使った否定文「~しないかもしれない」
「助動詞 may」を否定形にする時は、「may」の後に「not」を付けて、「may not」にします。そのあとに続く動詞は、必ず原形になります。「may not」は、「~しないかもしれない」という可能性・推測を表します。
I may not get up early tomorrow.
〈主語〉 + 〈助動詞〉+ 〈not〉+ 〈動詞の原形〉
(私は明日早起きしないかもしれません。)
He may not finish his project by today.
〈主語〉 + 〈助動詞〉+ 〈not〉+ 〈動詞の原形〉
(彼は今日中にプロジェクトを終わらせられないかもしれません。)
主語にかかわらず、「may not」のような否定形の場合も、次に続く動詞は、原形になります。
主語を変えた文章一覧(「may」の否定文)
主語になる 単語 | 主語と一緒 に使う助動詞と動詞 | 意味 | 主語の 人称 | 単数/ 複数 | 例文 | 例文の和訳 |
I | may not get up may not finish | 私は | 1人称 | 単数 | I may not get up early tomorrow. I may not finish my project by today. | 私は明日早起きしないかもしれません。 私は今日中にプロジェクトを終わらせられないかもしれません。 |
You | may not get up may not finish | あなたは | 2人称 | 単数 | You may not get up early tomorrow. You may not finish your project by today. | あなたは明日早起きしないかもしれません。 あなたは今日中にプロジェクトを終わらせられないかもしれません。 |
He/She | may not get up may not finish | 彼/彼女は | 3人称 | 単数 | He (She) may not get up early tomorrow. He (She) may not finish his (her) project by today. | 彼 (彼女) は明日早起きしないかもしれません。 彼 (彼女) は今日中にプロジェクトを終わらせられないかもしれません。 |
We | may not get up may not finish | 私たちは | 1人称 | 複数 | We may not get up early tomorrow. We may not finish our project by today. | 私たちは明日早起きしないかもしれません。 私たちは今日中にプロジェクトを終わらせられないかもしれません。 |
You | may not get up may not finish | あなたたちは | 2人称 | 複数 | You may not get up early tomorrow. You may not finish your project by today. | あなたたちは明日早起きしないかもしれません。 あなたたちは今日中にプロジェクトを終わらせられないかもしれません。 |
They | may not get up may not finish | 彼ら/彼女らは | 3人称 | 複数 | They may not get up early tomorrow. They may not finish their project by today. | 彼ら (彼女ら) は明日早起きしないかもしれません。 彼ら (彼女ら) は今日中にプロジェクトを終わらせられないかもしれません。 |
「may」を使った疑問文「~してもいいですか」
「may」の疑問文の時は、主語と入れかえて、「May」を文頭に置きます。
「can’t」の時と違い、「may not」を使った疑問文は、ありません。
I may drive your car.
(私はあなたの車を運転するかもしれません。)
We may go home.
(私たちは帰宅するかもしれません。)
肯定文を疑問文にすると… ↓
May I drive your car?
(あなたの車を運転してもよろしいですか。)
May we go home?
(私たちは帰宅してもいいですか。)
質問の答えは… ↓
Yes, you may.
(はい、いいですよ。)
No, you may not.
(いいえ、いけません。)
になります。
主語を変えた文章一覧(「may」の疑問文)
主語になる 単語 | 主語と一緒 に使う助動詞と動詞 | 意味 | 主語の 人称 | 単数/ 複数 | 例文 | 例文の和訳 |
I | May I drive May I go | 私は | 1人称 | 単数 | May I drive your car? May I go home? | 私はあなたの車を運転してもよろしいですか。 私は帰宅してもよろしいですか。 |
You | May you | あなたは | 2人称 | 単数 | 「May you~?」からはじまる文は、文法的には正しいものの、少し不自然な言い方で、一般的ではないと思われるため、ここでは除外します。 | – |
He/She | May he (she) | 彼/彼女は | 3人称 | 単数 | 「May he/she~?」からはじまる文は、文法的には正しいものの、少し不自然な言い方で、一般的ではないと思われるため、ここでは除外します。 | – |
We | May we drive May we go | 私たちは | 1人称 | 複数 | May we drive your car? May we go home? | 私たちはあなたの車を運転してもよろしいですか。 私たちは帰宅してもよろしいですか。 |
You | May you | あなたたちは | 2人称 | 複数 | 「May you~?」からはじまる文は、文法的には正しいものの、少し不自然な言い方で、一般的ではないと思われるため、ここでは除外します。 | – |
They | May they | 彼ら/彼女らは | 3人称 | 複数 | 「May they~?」からはじまる文は、文法的には正しいものの、少し不自然な言い方で、一般的ではないと思われるため、ここでは除外します。 | – |
「助動詞 may」 の複数の意味
助動詞「may」には、複数の意味があります。
「~かもしれない」という基本の用法を使えるようになったら、下記の用法も徐々に使いこなせるように、挑戦してみてください。まずは例文を頭に入れて、少しずつ、言えるようにしていきましょう。
助動詞 | 役割 | 意味 | 例文 |
may | 可能性・推測 | 「~かもしれない」 | He may come later. (彼は後から来るかもしれません。) Her story may be wrong. (彼女の話は間違っているかもしれません。) |
may | 許可 | 「~してもいい」 | You may go now. (もう行ってもいいですよ。) May I borrow your pen?(あなたのペンを借りてもいいですか?) |
may not | 可能性・推測 | 「~しないかもしれない」 | He may not arrive on time.(彼は時間通りに到着しないかもしれません。) It may not rain today. (今日は雨が降らないかもしれません。) |
may not | 禁止 | 「~してはいけません」 | You may not smoke in this room.(この部屋でタバコを吸ってはいけません。) Students may not use their phones in class. (教室内で生徒は携帯を使ってはいけません。) |
May | 倒置法・祈願 | 「~しますように」 | May God bless you. (神のご加護がありますように。) May all your wishes come true.(あなたの願い事がすべて叶いますように。) |
同じ文章でも、状況や、文脈によって意味が変わります。
例えば、下記の文章は、1と2の、どちらの意味でも使われます。
She may call me tonight.
- 彼女は今晩、私に電話してくるかもしれない。(可能性・推測)
=彼女が私に電話をしてくる可能性があることを伝えている。 - 彼女は今晩、私に電話してもいいですよ。(許可)
=彼女が私に電話をしてくることは全く問題ないということを伝えいている。
He may not come to my house.
- 彼は私の家に来ないかもしれない。(可能性・推測)
=彼が私の家を訪問してくるかどうかが不確実な状態を伝えいている。 - 彼は私の家に来てはいけませんよ。(禁止)
=自分の家に彼が来てほしくないことを伝えいている。
助動詞の習得には、時間がかかりそうだなぁ。
そんな人は、文法の参考書を1冊買って、読み進めるのがおすすめだよ。
[PR] 助動詞について詳しく学びたい方の、おすすめ文法書籍はこちら↓↓↓
「スター・ウォーズ」のあの名言を英語で言おう!
アメリカ映画の「スター・ウォーズ」は、長年のロングセラーなので、ファンの方も多いとおもいます。ファンでなくても、一度は聞いたことがある名セリフに、「フォースと共にあらんことを!」というのがありますね。映画を見たことがない人は、何のこっちゃ、と思うかもしれませんが(笑)
「フォースと共にあらんことを!」の前に、「助動詞 may」の倒置文を、ざっくり解説するね。
「助動詞 may」の倒置文
中学英語の文法からは、少し発展しますが、「助動詞 may」を文頭に持ってきて、「~しますように」と表現することがあります。会話や、グリーティングカードなどに書くメッセージなどにも、割と頻繁に使われるので、頭の片隅においておくといいですよ。
- May all your wishes come true.
(あなたの願いが全て叶いますように。) - May your business continue to grow and prosper.
(あなたのビジネスが成長を続け、繁栄しますように。) - May God bless you.
(神のご加護がありますように。)
「God bless you!」ってハリウッドの大物俳優とか、スピーチの後によく言うよね。
そうそう、省略して言ってるけど、元々は、「May God bless you!」なんだよ。
“May the forth be with you”
「May the Force be with you! 」も、「助動詞 may」の倒置法です。直訳は、「フォース(力)があなたと共にいますように」ですが、映画の中では「フォースと共にあらんことを!」と訳されていますね。
この映画の中の「the force」は、 単なる「力」や「エネルギー」という言葉ではなく、銀河を支配する神秘的な力です。そして、「フォース」を操る者は、様々な不可思議な能力を発揮することができます。このセリフは、登場人物が、別れや戦いの前などの重要なシーンで、自分の覚悟や、相手への激励を伝える時に多く使われています。
「May the force be with you」のセリフの動画だよ。
May the Force be with you | May the 4th | Disney+
「May the force」は「May the 4th」と同じ発音だから、5月4日は「スターウォーズの日」なんだって♪
今日のまとめ
①主語を変える。
- I may travel to London next month.
- You may travel to London next month.
- He may travel to London next month.
- She may travel to London next month.
- We may travel to London next month.
- You may travel to London next month.
- They may travel to London next month.
②否定文にする。*「may」には短縮形はありません。
- I may not travel to London next month.
- You may not travel to London next month.
- He may not travel to London next month.
- She may not travel to London next month.
- We may not travel to London next month.
- You may not travel to London next month.
- They may not travel to London next month.
③疑問文にする。(肯定文)
- May I travel to London next month?
- (Youの疑問文は一般的ではないのでここでは割愛)
- (Heの疑問文は一般的ではないのでここでは割愛)
- (Sheの疑問文は一般的ではないのでここでは割愛)
- May we travel to London next month?
- (Youの疑問文は一般的ではないのでここでは割愛)
- (Theyの疑問文は一般的ではないのでここでは割愛)
④疑問文にする。(否定文)
(ほぼ該当しないので、割愛)
“travel to London” だけでなく、皆さんの身近な単語、好きな単語をどんどん当てはめて、英文の引き出しを増やしていってくださいね。
〈PR〉自宅で自分の英語力を試してみたい方にはCASECがおすすめです。
フォースを手に入れて、ラクして英語ができるようになりたい…
るいちゃんの気持ちはわかるけど…焦らず、楽しんでやっていこうよ。
この記事が少しでもお役に立てば、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!